ECO洗浄プロダクトストーリー

少々長くなってしまいましたが、ご興味があればご一読ください。

SMT、治具製作、生産現場での立会等々、生産の立上げに関わって、いつの間にか30年近くになります。

特に、はんだフラックス汚れの処理は、有機溶剤で清掃するものと、私も思っていました。

ことの始まりは、植物性洗浄原料との出会いからです。

はんだ付け工程のフラックス汚れの処理に、IPAなどの揮発性有機溶剤が使われていて、引火とか有害性とかに問題があるな~とずっと思っておりました、何か良いものが無いか模索しておりました。

そんなある時、植物性洗浄原料と出会いました。
フラックス汚れが洗浄できるのか?原料メーカーも分かりません。
価格も、IPAと単純に比較したらベラボーに高いです・・・
ですが、引火、人体影響、VOCがでないというメリットがあります。
デメリットはコストですが、メリットのほうが魅力的に感じました。
この特徴を生かし、コスト的にも実際に使えるレベルに持っていけないか?

出来るかどうか分からないが、とにかく試してみることにしました。
原料に、フラックス汚れを落とせる性能があるか?
コストを考慮すると希釈したいが、効果が薄れない原料、組合せがあるか?
さらに洗浄力を持続し続けるレベルはどのぐらいか?
などなど、まずは数ある原料の模索から始まり、試作評価を繰り返し、最も厄介と思われるフラックス汚れに対し、なんとかベストバランスと思える配合を見つけました。


 


製品名は、後々呼びやすくなるように、4文字で呼べるようにしたいと思っていました。
結果、ECOフラックス汚れをウォッシュする、またはフラッシングという意味で、エコフラッシュαとなりました。
(今はもくろみどおり?(笑)社内ではエコフラ、エコフラと呼ばれてます。)

ですが、製品ができたからといって、すぐに売れるほど世の中甘くありません。

なにせ、30年以上も揮発性有機溶剤を使い続けている固定観念があります、
引火・人体影響・環境影響に問題があってもこれを良しとしている現実があります。


なんとか、現状のプロセス代替となりうるプロセスを確立しなければなりません。

自分自身が実際に運用する立場になって…

手順は、洗う→すすぐ→乾燥または、ふき取る、この3ステップのみです。

簡単に言えば石鹸水なので、洗浄そのものは界面活性のメカニズムで汚れは落ちます。
そのままでは、ヌルヌルした表面になるので、水道水で洗い流します。または拭き取ります。
家庭用洗剤や石鹸と同じ感覚です。

このすすぎ水を、下水に流すという行為が誤解を招きやすいと思いました、実際そうでした。
法律でいえば、水質汚濁防止法との整合を図る必要があります。
こちらの基準の範囲内で、すすぎを行うには洗浄剤の汚れレベルを数値管理する必要がありました。
汚れレベルを数値化するため、過去の経験から、適合する測定器を選定しました。

フラックスが含有してきたときに値が変化するか、実験を行ったところ予想通り、汚れが進むほど数値が高まること。さらに、すすぎのプロセスとして保証しなければならないと思いましたので、排水基準に影響のないレベルはどこにあるかも検証しました。

また、食品植物原料であることから生分解性が高いことは分かっていましたが、実際に汚れた洗浄液はどうなのか?JIS K3363という生分解性試験で、生分解性が99.5%以上あることの裏付けも取りました。

これらの裏付けを持って、営業活動を始めると、今度は使用後の廃液はどうするのか??というご意見が出てきました。
揮発性有機溶剤のように単純にはいきません。でも、環境ニーズが高まっている今こそ、自分がやらねばならないと言い聞かせ、フィルター分離に始まり、凝集分離、オゾン再生などなど、いろいろ評価を行いました。

でも、結局、時間も手間もかかりますが、一定レベルで使用済み液を資源買取とさせていただき、蒸留再生+原料添加でバランスを取って、改めてリサイクル製品を作るしか、現状では手段がないことがわかり、この仕組みを確立しました。

既存の取引先を中心に営業してみましたが、最初はなかなか理解していただけませんでした。
でも、使ってみよう、試してみよう、と言っていただけたお客様に、よい評価をいただき、1箱目の受注をいただいた時の喜び、感動は今でも忘れません。


気づいてみたら、今では継続受注のお客様が大手様を含め、40社以上となり、こちらもやっていきながらではありましたが、製品の得手不得手を理解できるようになり、提案の精度も上がってきました。
ベタツキのない洗浄力に驚いた!揮発性有機溶剤にはもう戻れない!直接の作業者から助かった!といったような嬉しい反響をいただき、現在に至っております。


ご購入いただいた工場の引火リスクと二次不良を防ぎ、揮発性有機溶剤の作業従事者を救い、20L/箱あたり24kg/CO2のVOC削減にもつながるこの製品をご提供できること、いまでは大変うれしく思っております。

引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。

PICSIS遊佐

 

 

 

 

PICSIS TEL.gif